カルテット
先週末、チェロの生演奏を聴いてきました。
ピアノやギター、ドラムは直接聴いたことはありましたが
初めてのチェロでした。
300人ほど入るホールでの演奏は
音が良く聴こえて
身体中に音楽のエネルギーが入ってくるようでした。
チェロは大きめな楽器なので
私は聴いていて
なんだかチェロがひとりの人間に感じていました。
チェロがずっと奏でたいことがあって
それを演奏者と協力して
音を出してるようで。
演奏者の技術と感性で彼らの声を届けてるようでした。
そのわけが、演奏者のトークでわかりました。
チェロ、とても古い楽器だったのです。
1600年代から1700年代に造られたものばかりです。
私が感じた、一つの命のような感覚。
古い歴史を、私なんかよりもずっとたくさん経験してベルギーやイギリスから渡ってきたのでした。
4人の奏者の中で一人だけ女性が居ました。
植草ひろみさん
http://www.u1.sokei.co.jp/Hiromi/
彼女がトーク中にそれぞれのチェロが何年に生まれて何処から来たのかを紹介してくれたのですが
そのときに
「このチェロを造った製作者の方も、今このホールに来てるのかなぁ、なんて思いながら演奏しています。」とおっしゃってました。
そっかー!そういう魂ののった音なんだぁ。
ただこの瞬間に音を出すために
いろんな人の想いや願いをのせてきたんだなぁ。
植草ひろみさんは
明るくて大胆な雰囲気のある女性で
私のすごく好きな感じの方でした。
男性の中で生き生き自分の才能を発揮してる女性てすごく素敵。
女性の柔らかさやあたたかさが際立っていました。
他の3人の男性も皆さん強い信頼関係で
楽しみながら演奏してるのが伝わりました。
音楽っていいなぁ。